ITパスポートは国家試験である情報処理技術者試験のうちの一つで、ITに関する基礎的な知識を理解できているかが問われます。IT系の国家試験では入門レベルにあたるもので、エンジニア職だけでなく事務職・営業職など幅広い職種の社会人や、学生も多く受験しています。
ITパスポートとは?
ITに関する基礎知識を持っていることを証明する国家試験のことです。2009年に導入されITを活用する全ての社会人や学生にとって必要な知識を測るものです。受験者数は年々増加しており2024年度には30万人を超えるほどみんなが注目の資格です。
どんな人が受験してるの?
20代の方が受験する傾向でしたが近年では40代~50代の受験者数も増加しています。
業種別に見ると情報系以外の文系大学生や高校生の応募者数も増えています。特に、「電気・ガス・熱供給・水道業」での増加しています。
試験の目的と重要性
ITパスポートは、デジタル化が進む現代社会において、ITの基本的な知識を身につけるための入門的な資格です。企業や組織がITを活用することが不可欠となっているため、幅広い業種でこの資格が求められています。特に、文系の社会人や学生にとっては、就職活動やキャリアアップにおいて有利に働くことが多いです。
試験の内容
ITパスポート試験は、120分間で100問の多肢選択式問題が出題されます。出題分野は以下の3つに分かれています:
- ストラテジ系(経営全般):約35問
- マネジメント系(IT管理):約20問
- テクノロジ系(IT技術):約45問
合格基準は、総合評価点600点以上であり、各分野別評価点も300点以上であることです。
受験方法
試験はCBT(Computer Based Testing)方式で行われ、受験者は試験会場に設置されたPCを使用して解答します。身体的な理由でCBT方式が受けられない場合は、年に2回、筆記試験も実施されます。
難易度と合格率
ITパスポート試験の合格率は、近年おおよそ50%前後で推移しています。具体的には2023年度の合格率は約50.3%、2022年度の合格率は51.6%、2021年度は52.7%でした。過去数年間のデータでも合格率は50%台を維持しています。このように、ITパスポート試験は入門レベルの試験として位置づけられており、ITに関する基礎知識を持つことを証明するための資格として、多くの人に受験されています。合格するためには、全体の得点が600点以上であることが求められ、各分野(ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系)で一定の得点をクリアする必要があります
必要は勉強時間は?
合格に必要な勉強時間は、IT知識がない場合で約180時間、基礎知識がある場合は約100時間が目安です。
勉強方法は?
ITパスポートの取得者がよく利用する学習サイトには、以下のようなものがあります:
- ITパスポート試験ドットコム(過去問道場):本番形式の過去問演習ができ、復習機能も充実しています。
- IPA公式サイト:試験の公式情報や過去問PDF、シラバスが掲載されています。
- YouTube(わかる情報処理チャンネルなど):視覚的に学べる動画コンテンツが豊富です。
- Quizlet:用語暗記カードを使ってゲーム感覚で学習できます。
- 侍テラコヤ:初心者向けの教材やQ&A掲示板があり、学習進捗に応じたプランを作成できます。
より詳しく学習したい人におすすめのサイトは?
より詳しく学習したい人におすすめのサイトが3つあります。
- オンスク.JP
- SMART合格講座で合格を勝ち取る!


受験のメリット
ITパスポートを取得することで、ITに関する基礎知識を証明できるため、就職や転職活動において有利になります。また、企業においてもITリテラシーが求められるため、幅広い職種で役立つ資格です。特に、非IT系の職種でもITスキルが求められる場面が増えているため、取得する価値は高いといえます。
ITパスポートを取得するメリットは以下に分けられます。
- 国家試験なので企業からの信頼も厚い
- ITの基本的な知識が身につく
- ITの知識だけではなくビジネスの基礎が学べる
- 上位資格取得の足掛かりになる
- 学校で単位取得できることがある
- 学費の一部が免除されることがある
- 就職で有利になる場合も
- 国家試験なので企業からの信頼も厚い
まとめ
ITパスポート試験は、ITの基礎知識を身につけるための重要な国家試験であり、幅広い業種でのキャリア形成に役立つ資格です。また、ITパスポートは一度取得してしまえば一生使える資格なので定期的な更新や講習を受け直す必要もなく手間がかかりません。受験を通じて得られる知識は現代のビジネスシーンにおいて必須となっているため興味がある方はぜひ挑戦してみることをお勧めします。
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